将来に備えて知りたい!更年期の基本症状について

女性ホルモンについて

日本に住む女性のライフステージは、成長するごとに目まぐるしく変化します。そういった環境の変化やホルモンバランスの乱れなどが重なって、30代後半~40代に入ってから更年期の症状が出始めた、という人も多くいます。

更年期障害では、PMSや生理とはまた違った身体的、精神的な症状が出ます。
身近な年上の先輩やママ友のなかにも、実はもう更年期に悩まされている、という人もいるかもしれません。
けれどそれは、女性の誰しもが通る、未来の自分の姿でもあります。

今回は、更年期になるとどういった症状が出るのかを 代表的なものから見ていきますので、 将来の自分のライフプランに役立ててみましょう!

  

更年期によく見られる症状とは

身体的な症状について

1. 疲れやすい、体がだるい

更年期症状が出た!という人の声のなかから、よく見られるものとして「疲れやすい」「体がだるい」という症状があります。更年期特有の症状として知られていますが、こちらは更年期障害が起こる理由とされる、女性ホルモン低下と深い関わりがあるとはいえないのが現状です。

現在では、「慢性疲労症候群」という病気もあり、更年期の疲れと似たような症状が出ます。この病気ではなかった場合、「不定愁訴(頭が重い、イライラするといった、原因の特定しにくい症状)」として更年期外来で対応してもらうこともできます。

2. のぼせや顔のほてり、発汗

こちらも更年期の代表的な症状。女性ホルモンの低下により、「のぼせ」「顔のほてり」「発汗」といった症状が現れます。上半身がのぼせるように熱くなる症状は、日中だけでなく夜間にも起こります。

夜間に起こるとそれは「寝汗」となって現れます。もし、夜間の大量の寝汗で睡眠が妨げられるようなら、更年期外来で対応してもらうのをおすすめします。

3. 動悸や息切れ

心疾患や循環器系の病気がないにも関わらず、このように動悸がしたり、息切れを感じる人がいます。これも更年期の女性の声としてよく聞く症状ですが、実際には女性ホルモン低下との直接的な影響があるとはいえないようです。

もし、動悸や息苦しさが強く、不安が強いなら、精神安定剤や漢方薬の処方などを更年期外来で相談することもできます。

4. めまい・耳鳴り

この「めまい」や「耳鳴り」も多くはありませんが、更年期外来でよく聞かれる症状です。
一般的にこのめまいや耳鳴りといった症状は耳鼻咽喉科の病気でもあり、更年期外来にかかる前にメニエール病などの代表的な耳鼻咽喉科の疾患でないかを検査する必要があります。

また、このめまいや耳鳴りも実は女性ホルモンの低下が直接関わっているのかは分かっていません。

5. 頭痛

この頭痛も更年期の女性によく聞かれる症状です。この頭痛も比較的軽度なものから、日常生活に大きな影響を及ぼすものまで様々です。頭痛は、二次性頭痛(頭の中の病気に由来するもの)と機能性頭痛(片頭痛や緊張型頭痛)に分かれます。

もし頭痛がある場合には、その頭痛がどれに分類されるのか、一度受診して原因を特定することをオススメします。

 

精神的な症状について

1. イライラや不安感、不眠

更年期における精神的症状の代表として、「イライラ」「不安」「不眠」といった症状があります。これらは、更年期女性の卵巣からの女性ホルモンが低下することによって起こる精神神経症状といわれています。

こういった精神神経症状が強い場合には、 更年期外来だけでなく、心療内科などの受診を検討してみるのはいかがでしょうか。

2. 気分が憂鬱になる

「抑うつ的な気分になる」「何事にも意欲がわかない」など、そのうつ気分の程度が軽い〜中程度のものは更年期症状の一つといえます。

しかし、これらの症状が強い場合には、「更年期うつ病」の可能性もあります。 こういった時は、思い切って 心療内科や精神科への受診を選択することで、早期治療に繋がることがあります。

 

30代後半から始まるかも!?よく聞く更年期の悩み

実際に更年期を発症している先輩たちの悩みを聞いていきましょう。

 自分は更年期症状にならないと思っていたのにがっかりした

更年期症状は、個人差が大きいのが特徴的ですが、まさか自分が更年期症状になるとは思わなかったという女性が多くいます。よく聞かれる「ホットフラッシュ(更年期症状のほてり・のぼせのこと)」を初めて体験して、自分も更年期に入ったことを実感してがっかりしたという意見もあります。

若い年代で更年期障害になる若年性更年期という症状もあります。
30代後半で若年性更年期を発症したとある女性のケースでは、診断が出たことで、 自分の年齢や身体機能の衰えを否応にも受け入れざるを得なくなったそうです。

 更年期症状について話す相談相手がいない

気軽に更年期について、話ができる相手や場所が必要という人もいます。更年期を乗り越える1番の解決方法として心の許せる友人がいることで、実際にそういった友人がいたことで、その時期を乗り越えられたという人もいます。

ある女性は、更年期のうつ症状がピークのときに、周りに話せる友人がおらず、新聞の投稿で仲間を募集し、そこで集まった仲間と更年期を乗り越えたという話もあります。

 夫との不仲や空の巣症候群の時期と重なると行き場がなくなる

夫の転勤や不仲・別居などや、自分の子供たちが反抗期や受験期、子育ての終了からくる空の巣症候群などと更年期症状が重なると、その精神的な負担は大きく、気持ちの行き場がなくなるという女性もいます。

 「空の巣症候群」とは
いわゆる母親の燃え尽き症候群のこと。子どもが独立したことで、寂しさを感じて一過性のうつ状態に陥ることがあります。それを、ひな鳥の巣立ちによって巣が空になっている様子に例えた症状です。

 ホルモン治療や漢方、精神科カウンセリングなどの治療が合わない

更年期のうつ症状が強く、何もできなくなった 50歳の女性で、ホルモン療法や漢方を使っても効果が出ず、さらに精神科のカウンセリングが合わなかったというケースがあります。
しかし、最終的には良い医師と出会い症状が回復して、気持ちも元気になったそうなので、時には「セカンドオピニオン」を受けるという決断も必要かもしれません。

 

更年期は誰でもなりうる症状ですので、前もって心の準備をしておくことで、自分が更年期障害だと受け入れやすくなります
発症年齢には個人差が大きく、妊娠や出産といったイベントによって症状が出るケースもありますので、少しずつ、自分にもこういったことが起こるかも?という心構えをしておきましょう。

更年期障害は、周りの人に理解されにくく、指摘されにくい・・・という面もあります。前もって症状を把握しておくことで、将来的に体の変化が起こった時、「もしかして更年期の症状かも!」と気づくことができ、早期対応に繋がるかもしれません。

 

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