葉酸を摂るなら食事?サプリメント?ポイントは緑色野菜

妊婦さんを含め、女性の体にいいといわれる「葉酸」。
実は、アンチエイジングにも効果があるんです。
バランスのよい食事を摂っていれば、自然と摂取できますが、意識していないと不足してしまうこともよくあります。
今回は、葉酸の大切さと効率的な摂取の仕方についてお伝えします!
葉酸のなにが女性にとって大切?
葉酸はビタミンB群のひとつで、別名「造血のビタミン」と呼ばれています。
血液が作られるのを助けたり、細胞のターンオーバーに働きかけたり、血管のアンチエイジングに効果があるんです。
葉酸を意識して摂ったほうがよいと聞くのは、妊活中や妊娠初期。
しかし、血管のアンチエイジングにも効果があるので、ホルモンバランスの乱れが原因でコレステロール値が高くなりやすい更年期を迎えた方にもいいんです。
葉酸を意識して摂りたい時期

とはいえ、妊活やアンチエイジング以外にも、葉酸は必要な栄養素です。
例として、葉酸を意識してとっておきたいタイミングを3つあげます。
貧血が気になるとき
健康診断の血液検査では大丈夫だった、というかたでも、生理前や生理中に立ちくらみを感じたことはありませんか?
毎月の生理では、血液でできた子宮内膜がはがれるため、貧血気味になることが多く、身体にとっていつも以上に血液が必要な時期です。
葉酸には、血液が作られるのを助ける働きがあるので意識して摂りましょう。
更年期障害かな?と思ったら
更年期にさしかかると、女性ホルモンであるエストロゲンが低下します。
すると、コレステロール値があがり、血管の弾力性が失われてしまうのです。
そうした場合、気をつけないといけない病気として、高血圧や動脈硬化、さらには脳卒中や心筋梗塞などがあります。
しかし葉酸は、動脈硬化の危険因子を体内で変化させ、コレステロール値を減らしてくれます。
そして、細胞のターンオーバーも促す作用があるため、肌にも良いんです。
健康にも美容にもいいなんて嬉しいですね。
妊娠前から積極的に
葉酸が含まれるビタミンB群は、赤ちゃんの先天性異常の発生リスクを減らす働きがあります。
妊娠に気づくのは、だいたい妊娠5~7週。赤ちゃんの神経や脳、心臓からはじまり、身体をかたち作る大切な時期です。
その時期を安心して迎えるために、葉酸を摂っておいた方がよいという訳です。
また、赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜をふかふかにするためには、血液が必要です。
赤ちゃんの育つ環境を整えるためにも、貧血防止に葉酸を摂りましょう。
葉酸は緑色野菜とレバーに多く含まれる

1日に必要な葉酸の摂取量は240㎍とされています。
さて、その基準をクリアするために必要な、葉酸を摂りやすい食べ物とはどんなものでしょう。
- ほうれん草
- アスパラガス
- キャベツ
- ブロッコリー
- 枝豆
- レバー
などがあり、一般的に緑色野菜に多く含まれます。
豆類にも含まれているため、納豆でも手軽に摂ることもできますよ。
肉類にも葉酸は含まれていますが、なかでもレバーは特に含有量が多く、50g中に約650㎍もの葉酸が含まれているんです。
レバーに多く含まれるビタミンAを摂りすぎると、赤ちゃんの成長を妨げてしまう可能性がありますので、妊娠を考えている方は、緑色野菜や豆類で摂りましょう。
特におすすめの食材を紹介!
生野菜を食べると身体が冷えてしまう、なんて方もいますよね。
そんな方におすすめしたいのは、トウキ(当帰)茶です。
トウキの葉には葉酸が含まれています。
そして血液循環もよくなる作用があるので、身体が温まりますよ。
バランスの良い食事を意識することで葉酸不足は解消できますので、緑黄色野菜を中心に、葉酸の含まれている食材をしっかりと摂っていきましょう。
サプリメントや健康補助食品は効果があるの?
最近は、葉酸を含むサプリメントや健康補助食品が多くみられますね。
どれも適量を使用していれば効果があるので、毎日の食事で葉酸が不足しているなと感じたら併用しましょう。
ただし、食事を抜いてサプリメントや健康補助食品だけに頼ったり、過剰摂取になってしまわないよう注意してくださいね。
特に、 妊娠を考えている方に、サプリメントや健康補助食品の使用がおすすめです。
妊活中の場合、1日必要摂取量の240㎍にプラスして400㎍が必要、妊娠中はプラス240㎍が必要とされています。
意識して緑色野菜を摂っていたとしても、通常の倍近くの量を食べるのは難しいですから、食事のサポートにぴったりです。
バランスのよい食事が大切
造血のビタミンと呼ばれる葉酸は、女性にとっては欠かせない栄養素です。
貧血症状が気になる方から、妊娠を考えている方、更年期症状かも?と気になっている方まで、様々なライフサイクルの女性を支えてくれます。
葉酸をしっかり摂るためにも、バランスのよい食事を摂って、健康にも美容にも内側から働きかけていきましょう。