ホルモンバランスで変化する、知っておきたい女性のからだ変化年表 

PMS基礎知識

女性が長い間付き合っていく、毎月の生理。
初めての生理は、小学校高学年~中学生のころに多くの人が迎えます。

18歳から45歳の間は性成熟期といわれ、女性が妊娠・出産するのに適した時期ですが、この時期にPMSの症状に悩まされる女性が増えます。

20代から40代の女性の多くが、PMSに悩まされていますが、PMSの症状は年代によって異なる傾向があります。

女性の生理とPMS

生理周期が安定している女性は、排卵から2週間ほど経つと、次の生理が始まります。

この生理前の時期は、女性の体内でホルモンバランスが大きく変化するとき。
排卵後に、女性の体は妊娠のために、女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増加します。

プロゲステロンの量が増えると、食欲が増進したり、体内に水分をため込む力が高まることで妊娠を継続しやすい体の状態になりますが、ホルモンの影響を受けて、むくみ、頭痛、イライラなどの症状が出やすくなるのです。

生理が始まり、妊娠出産、やがて閉経を迎える女性のライフステージの中で、ホルモンの影響を受けて、体調は変化していきます。

各年代ごとの女性の体の変化を、追ってみましょう。

 

年代別のPMS症状、生理症状

 10代

思春期がはじまり、多くの女性が14歳ごろまでには初めての生理を迎えます。

思春期から、体が丸みを帯びたり、胸が膨らんだり、大人の女性の体つきに変化し、徐々に妊娠や出産に向けての体の準備が整っていきます。
体の急激な変化に、心がついていかず戸惑うということもよく聞きますね。

生理が始まって数年は、卵巣の機能が未完成で、生理周期が安定せず、 生理不順や、生理痛に悩まされやすい時期ですが、やがて周期は安定していきます。
排卵が始まると、軽いものから重いものまで、個人差はありますが、生理痛を感じる人が多くなります。

10代は、まだホルモンバランスが安定していない時期で、ホルモンバランスの乱れから、ニキビ肌に悩まされることも多くあります。

 例
  • 生理が終わっても次の生理がまたすぐに来てしまう。
  • かと思えば次は30日以上も来なかったり、生理がいつ来るかわからないので困っている。
  • 生理痛もあり、ひどいときには腹巻をつけたりカイロを張ってお腹をあたたためて対策している。

 20代前半

20代では、PMSの症状として、胸が張る、下腹部痛、頭痛など、体の症状が強く出る傾向があります。

女性ホルモンの分泌が順調になる女性が多く、生理の周期は安定してきます。

ホルモンバランスを知るために、基礎体温を測る習慣をつけるのもおすすめ
生理開始日、排卵日の予測をしたり、妊娠したかどうかの判断もできます。

 例
  • 生理前には便秘がひどくなりお腹が張るが、生理が始まるとよくなる。
  • 便秘のせいか、ニキビができやすく、生理前は特に肌が荒れがち。
  • 食欲が増進し、さらにむくみやすくなって、体重が増加する。
  • ダイエットをしても効果が出ないことに悩んでいる。

 20代後半

妊娠に適した30代前後の女性は、PMSの症状が重くなる特徴があります。

結婚、出産、仕事上の責任が増えたりと、ライフスタイルが大きく変化しやすくなるものこの時期。
ライフステージの変化によって、PMSの表れ方に影響が出てくることもありますので、そのことを理解して、適切に対処していきましょう。

 例
  • 生理前になると、猛烈に眠くなる。
  • 仕事中も眠気が強くて、仕事がゆううつ。
  • 集中力が続かず、ぼんやりしがち。
  • 仕事上でケアレスミスが増えるので、重要書類は、確認の回数を増やすようにしている。
  • 疲れやすいので、仕事を早く切り上げて帰ることもある。
  • 日常生活の中で、余計なストレスをためないように心がけることが必要。

 30代前半

30代では、情緒が不安定になる、イライラしやすいなど、PMSの心の症状が目立ちやすくなります

特に30代は、仕事や育児など生活がとにかく忙しい時期で、症状に悩まされる人が増えます。
ストレスによって、PMSが重症化している面もありそうです。

30代では、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量がピークを迎えます
イライラして怒りっぽくなったり、わけもなく悲観的になったりするのは、ホルモンバランスの影響を受けて、脳内のセロトニンの分泌が減ってしまうからです。

望ましい出産の年齢は一人一人の状況によって違いますが、医学的には出産に適した年齢は25歳から34歳ごろと言われています。
子どもを望んでいる人は、ライフプランを組んで、体調を整えていきましょう。

 例
  • 生理前には、頭痛や、イライラ・気分の落ち込みといったメンタルの症状にも悩んでいる。
  • 結婚を考える恋人がいるが、生理前には喧嘩になってしまうことも度々で、将来の妊娠・出産に関しても不安がある。
  • 仕事が忙しく、不調に悩んでもなかなか病院にかかる時間がない。
  • 適度な運動は、PMSの頭痛の症状を和らげてくれるので、仕事帰りに一駅分歩いて無理なくウォーキングを取り入れている。

 30代後半

妊娠や出産によって、PMSの症状が変化することもよくあります。
出産後の女性は、PMSの症状として、イライラ、怒りっぽさ、自分を責めるなど、メンタルの症状が出やすい傾向にあります。

PMSや、PMDD(月経前不快気分症候群)は出産経験のある人に多いと言われています。

イライラ・情緒不安定・憂うつ気分といった心の症状が特に強くなると、PMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれます。
生理前になると、家族にあたってしまい自己嫌悪したり、無気力で仕事や家事がまったく手につかないという人は、PMDDかも知れません。

 例
  • イライラしたり、うつうつとして気力がわかず、集中力が続かない。
  • 昼間は眠気が強いのに、夜布団に入ってもなかなか寝つけない。
  • 寝起きは悪く、朝起きるのがとてもつらい。
  • 眠気が強いときは、仕事中でも仮眠をとることで対策している。
  • イライラするときは、お風呂にゆっくり浸かりリフレッシュしたり、女性の不調に効くといわれるハーブティやアロマテラピーを取り入れている。

 40代~

閉経前後5年ほど、約10年間が更年期です。
更年期の始まりは、早い人で30代後半、遅い人では50代半ばから始まるなど、個人差があります。

更年期に入ると、生理の起こり方に変化が起こります。
生理の回数や出血量は不安定になり、徐々に生理の間隔があき、やがて来なくなります。
最後の生理から1年生理がこないと閉経になります。45歳から55歳の内にうちに閉経になる人が大半です。

女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)は、20代~30代のうちに分泌量のピークを迎え、40代になると、卵巣機能の低下によって分泌量が減り、閉経するとエストロゲンの分泌は激減します。
排卵がなくなると、プロゲステロン(黄体ホルモン)も減少します。

40代以降は、体のホルモン環境が大きく変わることから、心身共に体調を崩しやすい時期です。
経済的な心配、介護や子どものことなど家族の悩み、気苦労が重なり精神症状が強く出る場合もあります。

のぼせ・ほてり・発汗・動悸・疲労感・頭痛・めまい・耳鳴りなどの身体症状イライラ・不安感・うつ状態・不眠・意欲低下などの精神的な症状などがあらわれます。

症状には個人差がありますが、日常生活に支障が出るほどの症状の場合は、更年期障害と呼ばれます。
更年期障害には治療法がありますので、つらいときは我慢せず、婦人科などを受診することをおすすめします。

 例
  • 肩こりがひどく、疲れやすい。
  • ほてったり、のぼせたり、突然汗が止まらないなどのホットフラッシュといわれる症状に悩んでいる。
  • 更年期の症状に効く食べ物をや市販のサプリメントや医薬品の情報が気になっている。

 

まずは自分のライフステージをチェック

生理痛や、生理不順、PMS、更年期障害に伴う症状など、女性の心と体は、一生を通じてホルモンの影響を受けています。

また、ライフステージによって、女性ホルモンの分泌量は大きく変化しています。
年齢によってトラブルや病気は様々ありますので、自分の現在のライフステージをチェックしながら、気をつけることを意識しましょう。

多くの女性がPMSや、女性ならではの悩みを抱えています。
つらいときにはひとりで悩まずに、話を聴いてもらったり、周りの人の力も借りてみましょう。

 

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