20代から考える、女性ホルモンの働きからみた気をつけるポイント

20代の女性は、生理の周期も安定し、心身ともにバランスが整いやすくなる時期です。
なぜなら、女性ホルモンである卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌の量も、20代になると比較的安定してくるからです。
そのため、基本的には女性ホルモンの働きからみると、問題は起こりにくいといえます。
排卵や月経の周期も順調におとずれ、女性の一生からみると20代の時期は「性成熟期」に当たるといえるでしょう。
とはいえ、無理をすれば体に反動は帰ってきます。今回は、20代女性のホルモンの働きからみた、生活上で気をつけるポイントを挙げてみました。
20代女性が生活上で気をつけるポイントは?
女性ホルモンの分泌が安定し「性成熟期」となる20代女性ですが、その安定したホルモンバランスを維持するために、いくつか気をつけるポイントがあります。
1. 無理をしすぎない

排卵や月経周期も安定してくると、体力や気力もみなぎり、つい無理をして仕事をしたり、体を動かしすぎたりすることもあります。
その好調を維持するためにも、無理をしすぎて体を酷使しないよう気をつけなければいけません。
2. 健康習慣の基礎をつくる
20代は生涯の健康の基礎をつくる時期ですが、忙しいからといって食事や睡眠などをおろそかにしないようにしましょう。
とくに食事に関しては、この20代の時期にカルシウムやミネラルなどバランスよい食事をとることが、のちに30代、40代となったときの骨密度の維持にも影響が出てきます。
3. 基礎体温をつけホルモン周期を知る
安定してきた女性ホルモンのバランスをより知るためにも、基礎体温のチェックを習慣付けましょう。
自分ではホルモン分泌に関してなにも問題ないと思っていても、実は無排卵だったり、ホルモンバランスの異常が隠されていたりすることもあります。
もし、基礎体温をつけることで、高温期が短かったり、高温期がないなどの異常がみられれば、早期に婦人科に受診して治療を受けることが必要になってきます。
4. PMSがあれば適切に対処する
生理が終わってから次の生理が始まるまでの間、とくに黄体ホルモンの影響で、心や体の不調をきたしやすくなります。
PMS(月経前症候群)といわれる症状が出やすくなり、生活に支障が出る人もいます。
前述のように、基礎体温をつけ自分のホルモンの変動を知り、PMSになりやすい時期を事前に把握することをお勧めします。
イライラや頭痛、腹痛などの症状には、ストレスを溜めない生活を心がけたり、適度な運動やバランスのとれた食事をしたりなどの工夫が大切になります。
5. ホルモンバランスを乱さない
「性成熟期」となり、ホルモンバランスが整いやすい20代女性であっても、ストレスなどが蓄積すると、簡単にホルモンバランスは崩れてしまいます。
若い女性が行いがちな無理なダイエットも、せっかく整ったホルモンバランスを崩す要因になり、なかには拒食や過食などの摂食障害にいたりやすくなったり、順調にあった生理が止まってしまうことも起こりえます。
一度ホルモンのバランスが乱れると、整えるのが困難になることもありますので、過度なダイエットやストレスの蓄積には十分注意しましょう。
女性ホルモンバランスを整えキープしよう!
女性ホルモンの分泌が多くなり、生理も安定する20代女性だからこそ、ストレスや無理なダイエットなど、一度崩したホルモンバランスが、後々の健康に影響を及ぼすこともあります。
この20代の時期は、女性の一生の健康の基礎をつくる時期にもなりますので、女性ホルモンのバランスを整え、それをキープしていくことが大切になるといえるでしょう。