PMDDはどんな治療法がある?自分に合った治療を選ぶ基本知識

PMDD(月経前不快気分障害)

PMSより、とくに精神面での症状が強く出るのが特徴のPMDDですが、いまだにPMDDの原因などはわかっていない現状があります。

日本では、まだあまり知られていないPMDDですが、どんな治療方法が用いられているのでしょうか。
もし、PMDDと診断された時のために、自分に合った治療方法が選べるよう、ここで基本知識を得ておきましょう。

 

PMDDを簡単におさらい

PMDDとは、「月経前不快性障害」といい、PMSとしてよく知られている「月経前症候群」と比べて、よりその症状が重いものとして知られています。

主に、 次の月経がくるまでの1〜2週間の間に、極度の不安やうつ、極度のイライラ、感情コントロールの喪失などがあり、そういった精神的な症状がよりPMSより重く、日常生活に支障を来しているような状態であることが挙げられます。

上記に挙げた症状以外にも、過度な緊張や不安によるパニック発作、集中することができなくなる、不眠や過眠といった睡眠障害などの症状がみられることもあります。

もちろん、これらの症状は個人差があり、本人の症状の捉えかたもさまざまです。

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PMDDにはどんな治療法がある?

基本的にPMSで使われるようなホルモン剤は、PMDDには効果があまり見られないことが多いかもしれません。

一方で、PMDDの治療によく使われるのが、抗不安薬や抗うつ薬といわれています。
とはいえ、抗うつ薬には抵抗がある人も多いと思います。

そこで、その他にも挙げられるPMDDの治療の選択肢をいくつか紹介します!

  「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」

PMDDの治療において、まず第一の選択肢として使われるのが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)です。
実際に、PMDDに効果があるという報告もあります。

 このSSRIの「セロトニン」とは、人間がストレスや興奮を感じ、神経の活動が活発になると多く出される神経伝達物質。
セロトニンが神経細胞から出ると、今度はセロトニンの生産が間に合わなくなり、神経細胞が再びそれを取り込もうとする働きがあります。

しかし、このセロトニンが神経細胞のすきまから少なくなると、うつ病などを引きそこすといわれます。
SSRIを使うことで、セロトニンが再び回収されるように活発化するのを防いでくれます。

病院によっては、PMDDの治療に対しては、このSSRIが第一の治療の選択肢となっているようです。

SSRIの服用頻度は?

SSRIには、数種類の薬があり、それぞれ主治医と相談しながら、はじめは少量から服用が開始されます。
内服の期間としては、排卵後から次の月経が開始するまでの間のみ、服用をするのが一般的です。

  漢方薬や認知行動療法といった方法もあります

これらの薬物療法以外にも、漢方薬を服用したり、またストレスに対処するための認知行動療法などが用いられることもあるようです。

認知行動療法とは、うつ病などの精神疾患の治療にも行われている精神療法。
物事に対する考え方や捉え方を変えていくことで、投薬に頼らずストレスの影響を受けすぎないようにしていきます

 理論としては、ある物事に付随する「気分や行動」が、その物事をどう考え受け取るかによって非常に影響を受けるということを基本に、その物事の捉え方や受け取り方の偏りを直すというもの。
その人が抱える問題を解決しようとする精神療法のことをいいます。

 

PMDDかもしれないと思ったら?

PMDDかもしれない、と思うほどPMSと比べて精神的な症状が強く出る場合は、婦人科でなく精神科への受診をお勧めします。

しかし、なかには、精神科を受診したことがなく、敷居が高いと感じる人もいるでしょう。
そんなときは、PMSの治療のときと同じように、婦人科で相談しても大丈夫です。診断や治療についても、主治医と相談をして決めていくほうがより安心できるかと思います。

 

怖がらずに、しっかり相談することが大切です

症状が似ていて、よく間違えられるうつ病とは異なり、PMDDは次の月経が来れば、その症状は収まります。

  • 月経のたびにPMSの症状があり、より心の不調が強く感じられる。
  • ここ最近、月経のたびに動けなくなるほど億劫になったりする。

こういった場合は、ぜひ専門医のところを受診することをおすすめします。

PMDDかもしれない、という不安を抱え続けていると、より症状は悪化していってしまいます。
まずは、しっかりと専門医を受診した上で、自分に合った治療ができないかを相談して、適切な治療法を選択するようにしましょう。

 

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