漢方に副作用はある?ない?服用する前に知っておきたい漢方の知識

漢方の基本

病院での処方や、薬局などで市販薬を購入するなど、漢方薬を手にする機会は多くあります。でも、常用するとなると副作用が気になりますよね。

今回は、
「漢方には副作用はないのか?」
「副作用があればどの程度の副作用であるのか?」
など、漢方を服用する前に知っておいてほしい、副作用の影響についてお伝えします。

 

漢方には副作用はない?

漢方には副作用がないと思われがちですが、実際には漢方薬にも副作用はあります
どんな薬であっても薬の効果があるのと同様、薬ゆえに全く副作用のない薬は存在していません。

漢方にみられる副作用としてよく見られるのが、下痢、不眠、眠気、むくみ、じんましん、頭痛、食欲の低下、ほてり、冷えといったものが当てはまります。

漢方における副作用

実は、漢方においては副作用という概念がなく、副作用が出た時には投薬ミスもしくは診断ミスとして位置づけられます。
とはいえ、生薬そのものには「薬理学的作用」に基づく副作用はあります。

漢方の場合、生薬を何種類か配合してつくります。一つの生薬単体での服用には毒性があっても、他の生薬と組み合わせることによって無害になるものもあるというわけです。

 飲み続けることで良くなる?

また、効果がでる前に一時的にでる体調不良( 瞑眩/めんげん)が副作用といわれることがあります。
瞑眩の場合、薬を飲み続けることで副作用と感じられる不調はなくなります。漢方の考えとして、「副作用があっても治癒することのできるのであれば、副作用なしという考え方でも良い」となるのは瞑眩からきていると考えられます。

 

副作用はどの程度出る?

漢方にも副作用がありますが、漢方の副作用はどの程度であるのでしょうか。

漢方の生薬には、上薬(じょうやく)・中薬(ちゅうやく)・下薬(げやく)と大きく分けて3つに格付けされており、上薬・中薬・下薬それぞれで副作用の度合いに違いがあります。

上薬の副作用

上薬の場合、人の命を養うことを主にしており無害であるため、長い間毎日服用することで体質を改善するため、副作用がほとんどないといわれます。
不老延年を望み、主な生薬は人参、桂皮、地黄、甘草、胡麻などがあります。

中薬の副作用

中薬の場合、穏やかな作用により人の体での新陳代謝をスムーズにしてくれるため、用法や用量をきちんと守れば副作用は心配ないと言われます。
人によって副作用が出る人と副作用の出ない人がいて、主な生薬や葛根、麻黄、当帰などがあります。

下薬の副作用

下薬の場合、病を治すことを主とするため作用がつよく、即効性もある分、副作用が強いと考えられ、長い期間の服用は慎むべきと言われます。
主な生薬には、半夏、附子、大黄などがあります。

 

用途にあった漢方の選び方

漢方には、上薬、中薬、下薬がありそれぞれが副作用の度合いも違います。他の薬でもいえることですが、自分の症状にあったものを選ぶことがなによりも大切です。

 慢性的に&予防として服用するなら

慢性的に服用するのであれば、上薬のような長い期間服用しても副作用のほとんどないと考えられる生薬であれば問題ないでしょう。

上薬の場合、1回の服用で改善がみられるものではありませんが、長い期間かけてゆっくりじっくりと体の中から改善してくれため、養生として使うにも適しています

症状が治っても再び同じ症状がでることのないように、予防として体を調整するために服用しましょう。

 病を治すために服用するなら

病を治すときに使用するのであれば下薬ですが、下薬の場合は、西洋薬に近く即効性もあり薬の作用も強くなるため、副作用があります。

病を治すために短い期間だけ服用するように配慮する必要があります。

甘草の服用には注意をすること

漢方薬の副作用として多く見られるのが、甘草による副作用です。

甘草は飲みにくい生薬が多いなか、甘みがあることから多くの漢方薬に使用されています。
いくつかの漢方薬を服用することで、知らず知らずのうちに甘草の摂取量が多くなりすぎてしまうことが、甘草による副作用につながってしまうのです。

ほかにも、利尿剤やステロイド剤と甘草を併用すると副作用がでるリスクが高くなるなどといったこともあるので、甘草を含むものを服用する際には注意する必要があります。

 

用法用量に合わせて上手に使い分けを

漢方のイメージとして、「副作用がない」もしくは「副作用は少ない」と思われがちですが、漢方に使用する生薬には、副作用のほとんどないもの副作用のみられるものとが存在しています。

漢方を服用する際には、自分が服用する漢方にどの生薬が使用されているのかを確認し、副作用を考慮した上で服用することが大切です。

 

関連記事一覧