こころとからだを癒すハーブティーでPMS対策

PMSの時期にあらわれる不調は、ホルモンバランスの変化や、不調の原因を知ることで、先回りして対処ができます。
そこで、今回はPMSの対策としておすすめするのがハーブ。
ハーブには女性の健康にもよい効果がたくさんあり、PMSのつらい症状を和らげる作用も注目されています。
今生理周期のいつ頃かな?そろそろPMSの症状がくるかな?
そろそろ対策しておこう!と心構えをして、PMSのセルフケアとしてハーブを取り入れて見るのも効果的かもしれませんよ。
ハーブの癒やし効果とは?
ハーブは、古来より薬草として生活に取り入れられてきました。
ハーブティーや料理の材料、香りづけ、入浴剤などに使ったり、エッセンシャルオイルを抽出したり、健康への効果からサプリメントなどにも使われています。
ハーブには、ホルモンのバランスや自立神経を整える働きや、不足しがちなビタミン・ミネラルなど栄養の補給に役立つものもあり、PMSの症状緩和に役立つ効能があります。
様々な種類があるため効果も多種多様ですが、今回は特に、ハーブティとして取り入れるのがおすすめのハーブを紹介します。
自分に合ったハーブの効果を知り、いろいろ試してみることで、ぜひお気に入りを見つけてみましょう。
PMSに効果のあるハーブティー

ラズベリーリーフ
ラズベリーの実はスイーツに使われますが、ハーブティーには葉を使用します。
女性のからだの不調を和らげ、女性のためのハーブ、安産のハーブともいわれます。
子宮筋や骨盤周辺の筋肉の働きを整える作用があり、下腹部の違和感や痛みを鎮めます。カルシウム、鉄分補給にも用いられます。
リンデン
ほのかに花の香りがするくせのない飲みやすいハーブで、ハーブティのブレンドにも適しています。
体内の余分な水分を排出し、生理前のむくみ改善に効果があります。不眠にも効果的です。
ローズヒップ
華やかな香りがあり、バラの実の優しい酸味があります。
ビタミンCが豊富。便通を改善する働きがあり、便秘になりやすい生理前におすすめのハーブです。
ハイビスカス
ハイビスカスティーは深い赤色で酸味があり、後味はさっぱりしています。ローズヒップと相性が良くブレンドされることが多いです。
ビタミン、ミネラルが豊富に含まれ、疲労回復に効果があります。
チェストベリー
辛みのあるレモンのような香りの種が、ハーブティや調味料として使われます。
サプリなどでも注目されているハーブで女性ホルモンの分泌量を整えます。
セントジョーンズワート
葉は、草木の素朴な香りで、ハーブティにすると、淡い黄色で優しいとろみがあり、後味は少しスパイシーさがあります。
気分を落ち着けてすっきりさせてくれたり、ゆううつな気分を和らげる効果があります。
レモンバーム
レモンに似た香りでミントの仲間です。
生理前のイライラを和らげたり、頭痛や腹痛などを緩和します。
苗も手に入りやすく寒さに強く、育てやすいので、ハーブを自分で育ててみたい人にもおすすめです。
ジャスミン
華やかな香りのジャスミンの香りにはリラックス効果があり、気持ちを高めてくれます。
ジャスミン茶は、コンビニやスーパーでもよく見かけますね。
一般的なジャスミン茶は、緑茶にジャスミンの花の香りを移したもので、カフェインが含まれているため、寝る前にたくさん飲むのは避けた方がよさそうです。
カモミール
ハーブティに使われるのは、苦みのないジャーマンカモミールで、花を使います。
リンゴによく似た香りで、イライラを和らげたりリラックス効果があり、不眠や不安を落ち着かせます。
ストレスや緊張、不安な気持ちを鎮めるだけでなく、お腹の調子を整えたり、生理前のイライラやだるさ、冷え対策、頭痛、肩こりなど、幅広いトラブルに使えます。
マテ
マテは飲むサラダといわれるほど栄養豊富で、カルシウム、亜鉛、鉄、食物繊維を含みます。
生理前は、つい甘いものやジャンクフードが欲しくなったりと、食生活が乱れてしまう人もいると思いますが、飲み物をマテ茶にして、栄養バランスをととのえてみてはいかかでしょうか。
ペパーミント
スーッとした清涼感のある香りのハーブで、こころを落ち着かせる効果があるとされています。
肌の調子をととのえる効果もあり、生理前になるとニキビができやすくなったり乾燥しやすくなったりする方にもおすすめです。
ダンディライオン(タンポポコーヒー)
濃く淹れると、コーヒーに似た風味が味わえます。ミルクともよく合います。
コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインの摂り過ぎはPMSや生理痛の悪化につながりやすいため、カフェインフリーのハーブティーはPMSの時期に特におすすめです。
ハーブティ選びと飲み方

スーパーや専門店など、ハーブティーを取り扱っているお店はいろいろあります。
効果や目的が表記されたブレンドハーブのティーパックも様々な種類が販売されています。
お湯を注いで、手軽に飲むことができるので、気軽にハーブティーを取り入れやすいですね。
- おやすみ前に
- リラックスタイムに
- リフレッシュしたいとき
- 妊娠中の女性に
- 風邪のひきはじめに
など、効果的な飲み方や淹れ方がパッケージに記載されています。
自分に合いそうな効果をみながら楽しんで選んでみましょう。
また、本格的に自分でハーブをブレンドをしてみるのも、面白いかも知れません。
色や味、香りを楽しみながら、ブレンドしてティーポットで淹れ、ゆっくりと飲みましょう。
一日三回毎食後に飲んだり、食前や寝る前に飲んだほうが効果的なものもあります。
お悩み別のおすすめブレンド

リラックスしたいときに
- レモンバーム+リンデン
ゆううつな気分のときに
- セントジョーンズワートとジャーマンカモミール
- セントジョーンズワートとペパーミント
眠れないときに
- セントジョーンズワート+ジャーマンカモミール
- ジャーマンカモミール+ペパーミント
2種類のブレンドに慣れてきたら3、4種類のハーブをブレンドして自分の好きな味に仕上げることもできます。
いろいろと試してゆっくりお茶を淹れるひとときは、とてもリラックスできそうです。
ハーブティ以外にも、好きなドライハーブをサシェ袋に入れ、枕元に置いたり、カバンに入れて香りを楽しむなど、ハーブにはいろいろ活用法があります。
PMSの症状を和らげるには、自分自身の好きな香り、好きな味のハーブを使うのがコツです。
ハーブには様々な種類と働きがありますが、好きな香りや味を心地よく楽しむことが、何よりこころとからだのケアになります。
生理前にも、ハーブを使って自分のからだとこころを癒してあげる、ゆったりとした時間がもてるといいですね。