PMSのイライラ、カウンセリングで改善するの?

月経前、体調不良やイライラなどのPMS症状に苦しんでいませんか?
ホルモンバランスの乱れは、自分ではどうしようもできません。仕事や学校を休むわけにもいかないし、薬にもあまり頼りたくないですよね。
さて、PMSの症状のレベルにもよりますが、症状緩和にカウンセリングが役立つということをご存じでしょうか。
カウンセリングと聞くと難しく考えがちですが、PMSでつらいときの思考や行動を理解することに繋がり、対処方法を知ることができます。
そこで、カウンセリングの療養効果やPMSに効くのか、といったことをお伝えします。
カウンセリングとは?
そもそも、カウンセリングとは何なのでしょうか。
カウンセリングは、対話を通して困っていることを解決しようというものです。ここでは、カウンセリング技法のひとつである、「認知行動療法」についてお話します。
認知行動療法について
認知行動療法とは、物事の受け止めかたや物事の見方を知り(認知)、どのように対処すればよいのか(行動)を知るものです。
クリニックでは、臨床心理士の資格を持つカウンセラーと、相談室と呼ばれる部屋で1対1でカウンセリングを受けます。
病院の診察室とは違い、相談室は居心地の良さを考えられているクリニックが多いので、話しやすい空間に仕上がっているでしょう。
とはいえ、いきなりカウンセリングに行っても、なにを話せばいいのか?いまいち想像しにくいと思います。
まずは、下記のような準備をしてみましょう!

日記を書いてみる
カウンセリングを受けよう、と思ったその日からでよいので日記を書いてみましょう。
何をきっかけに、どの時期に、どのようにイライラしたのか、をカウンセラーに伝えられるように準備をするのです。
- 「連絡が来ない。むかつく。」
- 「どうして丁寧に仕事ができないの?!」
こういった調子でかまいません。さらに、イライラしただけなのか、腹痛や頭痛などの症状があったのか等もわかれば伝わりやすいでしょう。
日記と聞くと面倒に感じますが、手帳にひとこと書き残しておくだけでもいいのです。書かれている内容をみて、どういう状況であったのか思い出せたらいいのですから。
日付を見て、PMS症状が出てもおかしくない時期であれば、PMSが原因だったと理解できます。
そのうえで、どう行動をおこせばイライラを解消できたのか、その対処法についてカウンセラーと一緒に考えたり、アドバイスをもらったりもできます。
原因がわかったら、実際に試してみる
PMSの症状である腹痛があった時、「いつもなら何とも思わないのに、〇〇と言われてイライラした。」という出来事があったとしましょう。
PMSでイライラしたのだ、というのがひとつの答えです。
しかし、腹痛が改善していればイライラしなかったのかも知れない、というのもひとつの答えになります。
腹痛がひどいので薬を飲んだ。
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でもお腹は痛い。
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その後、「下腹部をカイロなどで温めた」という風に、何らかの対処をして腹痛が落ち着いた。
この状況で、同じことを言われてもイライラするのでしょうか。
もし、何とも思わなかったのであれば、腹痛がなければイライラすることはなかった、とも考えられますね。
いきなりカウンセリングを受けるのは、ハードルが高いと感じるかもしれませんが、このように認識を正しく導き、改善へとつなげてくれるのが、カウンセリングの役割でもあります。
変化に気づかせてくれる、カウンセラー
「腹痛が落ち着いたことで、イライラも落ち着いた。」となると、ただ単に「イライラした」だけではなく、「PMSの症状が複数みられイライラした 」 と捉えることができます。
今までの内容から、どう受け止めて、どう対処したことで変化が生まれたか、おわかりいただけたでしょうか。

自覚しにくいことへのきっかけに
このような流れを客観的に捉えて、アドバイスをくれるのがカウンセラーです。
カウンセリングと聞くと、精神科の病気にかかっている人が行うものだと思われがちですが、それ以外に、メンタルの不調を未然に防ぐために効果がある、ともされています。
ですので、カウンセリングを難しく考えすぎず、PMSの症状が辛くて、自分一人であれこれ考えてもなかなか解決できない!という時に、一つのきっかけとして考えておいてもいいかもしれません。
小さなストレスが影響するPMS
PMSによるイライラは、ほんのささいな出来事から起こります。
自己分析やカウンセリングをきっかけに自分の症状を理解できれば、イライラなどPMSによる症状がある「この時期だから」と、やり過ごせることも増えるでしょう。
そして、症状の根拠がわかれば、自分でも行動に移したり、対処しやすくなるのではないでしょうか。
「イライラしたけれど、原因がわかっていたから落ち着いて対処できた」など、PMSとうまく付き合えるようになれば、ストレスも軽減できそうです。
いまは女性カウンセラーが所属するクリニックや、HPの診療内容に、PMSなど女性特有の病気を対象にしているクリニックも増えました。
「ここなら通えそう、行きたいと思えた」
そんなクリニックを見つけてみてはいかがでしょうか。
また、クリニックなどには通わず、セルフカウンセリングするのも一つの手。
焦らず症状と向き合いながら、なにが原因か?をじっくり探ることで、辛さを軽減できるようになりますよ。
PMSが辛い、けれどなかなか症状緩和へのきっかけが見つからないという時に、カウンセリングが正しい理解から改善へのきっかけにできるといいですね。