PMSの時期もアロマテラピーで快適に過ごそう

一か月に一度の生理前の時期は、本当に色々な症状が出ます。
- 落ち込みやすくなったり …
- 些細なことでイライラしたり …
- 頭痛や腹痛、むくみなどからだの不快感に悩まされたり …
- 食欲がおさえられず体重が増えてしまったり …
- 栄養バランスが悪くなって肌荒れしたり…
こういったPMSの症状が出てくるのは、本当に憂鬱です。
症状の程度には個人差があるものの、生理症状のある女性のほとんどがこういった何らかのPMS症状を経験していると言われています。
そんなPMSや女性特有のからだとこころの症状の緩和にも、アロマテラピーが有効だということを知っていますか?
アロマテラピーについて
あなたは、好きな香りをかいだときにほっと安らいだ気持ちになったり、ふとしたときに感じた香りに以前の記憶がよみがえってきて懐かしく思ったことはありませんか?
たとえば、香水など人がまとう香りというのは、印象に残りやすいものです。
香りは、脳の中の記憶や感情を司る「大脳辺縁系」に直接作用します。
そして大脳辺縁系にある視床下部というところが、女性ホルモンの分泌を司っているため、好ましいアロマの香りによって女性ホルモンの分泌を安定させ、PMSの症状を和らげることができるのです。
アロマはオーガニック嗜好の人にもぴったり

アロマテラピーでは、植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)を使用します。
精油は、植物の中の香りの物質だけを純粋に抽出した、100%天然のものです。
精油には、ホルモンのバランスを整えてくれるものや、痛みを和らげたり、気分をリラックスさせてくれるものがたくさんあります。
症状を前もっておさえるだけでなく、PMSの症状が出てしまってからそれを軽減してくれる精油も多くあり、生理前の不安定な女性の心身をサポートしてくれます。
精油は、雑貨店など身近なお店で取り扱っているため手に入りやすいですし、普段の生活に手軽に取り入れやすいのも嬉しいところ。
悩みの症状に合わせて、心地よい香りを取り入れたら、気分も上向きになって毎日が楽しくなりそうですね。
PMSに効果のあるエッセンシャルオイル
PMSに効果があるとされるエッセンシャルオイル(精油)には、たくさんの種類があります。
ぜひ、お気に入りの香りを見つけてみましょう。

ローマンカモミール
ほのかに甘くフルーティなリンゴに似た香りです。
痛みを鎮めたり、緊張をやわらげます。イライラの解消にも効果的。
利尿作用があり、むくみ解消も効果的です。
クラリセージ
スパイシーさと甘さのある香りです。
女性のための精油といわれます。
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをもつスクラレオールという成分が含まれ、ホルモンバランスを整えてくれます。
クラリセージの香りにはリラックス効果があり、不安や緊張をほぐし、落ち込んだ気持ちを持ち上げてくれます。
ゼラニウム
ローズに似た華やかさとレモンのような爽やかさのある香りです。
香水にもよく使われるポピュラーな香りで、様々な場面で使用できる便利な精油です。
ゼラニウムに含まれるゲラニオールという成分は、エストロゲンの分泌を助けるといわれます。
乱れがちなホルモンバランスを整え、血液やリンパ液の循環を促してむくみや痛みを緩和してくれます。
他にも、自律神経を整えて情緒を安定させ、イライラや不安を和らげます。
ローズ
香りの女王ともいわれる、華やかで優しい香りです。
中世ヨーロッパでは、若返りの薬として使用されていたそうです。
高価な精油ですが、その分多くの成分が含まれ、一滴でも大きな効果があります。
ストレスや不安などネガティブな気持ちのときに、ローズの香りはこころを癒して幸福な気持ちにさせてくれます。
また、女性ホルモンのバランスを整え、PMSの時期の腹痛や腰痛を和らげる効果があります。
血液や子宮を浄化する働きから、思春期から出産、更年期まで女性のライフステージを通して、役に立つ精油です。
美容にも最適で、肌の活性化、アンチエイジングにも効果があるといわれます。
ティーツリー
清涼感ある、ウッディでさわやかな香りです。
沈んだ気持ちを引き上げ、意欲を高めてくれます。
うつ状態、無気力、疲れやストレスで落ち込んでいるときに使うとリフレッシュできます。
抗菌力が高く炎症をおさえる作用があり、生理前にニキビなどの皮膚トラブルを起こしやすい人におすすめ。
ラベンダー
さわやかでフローラルな香りです。
芳香剤にもよく使われたりと身近な香りなので、一度は嗅いだことがあるかと思います。
ラベンダーに含まれるリナロールには高いリラックス効果があり、ストレスがたまったときや寝つけないときにも効果的。
不安定なこころを落ち着け、イライラを解消したり、自律神経を整えて、頭痛、腹痛を和らげます。
ネロリ
ビターオレンジの花からとれ、甘さの中に少し苦みを感じるフローラルな香りです。
不安な気持ちやストレスを和らげ、気持ちを引き上げてくれます。
ストレスから、頭痛や腹痛を感じやすい人にもおすすめ。
ジャスミン
濃厚なフローラルの香りです。
脳内のドーパミンの分泌を増やし、気持ちを高揚させ幸せな気持ちにさせてれたり、緊張や不安な感情から気持ちを引き上げ、自信を与えてくれます。
香りの王様と呼ばれ、1滴でも効果の高い精油。
ローズと似た働きがあり、子宮や血液を浄化すると言われています。

つらいPMSの時期を乗り切るために、普段の生活習慣にも気を付けながら、アロマテラピーを取り入れてみましょう。
普段の生活を見直すことで、アロマの効果がより引き出され、きっと快適に過ごすことができると思います。
また、普段あまり好まないアロマの香りも、ホルモンバランスの乱れる生理前の時期には、自分のこころとからだにマッチして心地よく感じることもあります。
生理前に色々、香りを試してみるのもいいかもしれませんね。