女性ホルモンの多さ、少なさでPMSの症状は変わる?

女性の体をつくる女性ホルモンは、体調や体の状態によって分泌量が変化します。
個人差や時期があることだからこそ、生理前になるとちょっとしたことでイライラしたりするのも、もしかして、女性ホルモンがPMSと関係しているのかも?なんて不安になることもありますよね。
こちらでは、女性ホルモンはPMSに関係するのか?などの疑問についてお伝えします。
PMSについてのおさらい
PMSは食生活や運動不足、ストレスの他に、女性ホルモンの量が関係しているのではないか?という話があります。
PMSのはっきりとした原因は分かっていないものの、ホルモンの増減で身体に日常生活に影響のある女性にとって、女性ホルモンとPMSの関係は気になるところですね。
女性ホルモンについて
女性ホルモンには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンがあり、二つのホルモンの作用により、女性らしい身体をつくり、妊娠に必要な身体を作る役割に働きかけてくれます。
女性の身体は日常生活を送る上で、そういった女性ホルモンの影響を受けやすく、女性ホルモンが減少してしまうことで、生理が止まってしまうこともあります。
そして、生理がとまると女性の身体の機能が、うまく循環しなくなったり、様々な体調不良へとつながってしまうため、女性ホルモンの働きはとても大切です。
女性ホルモンって増えるの?

胸やおしりの大きい人や、ふっくらツヤツヤの肌の女性をみると、「あの人は女性ホルモンが多いのだろう」と言われる印象がありますよね。
でも実際には、医学的な施術を行った場合を除いては、一人だけ女性ホルモンが多いといったこともありません。
「自分は女性ホルモンが多すぎるかもしれない」もしくは、「私は女性ホルモンが少ないのかもしれない」といった心配をしなくても大丈夫。
女性ホルモンの量は、特別な病気である以外にはどの女性も一定に保たれていることがほとんどなんです。
PMSと女性ホルモンの量は関係があるの?
「女性ホルモンの働きによってPMSの症状が出るなら、元々の女性ホルモンの量によってPMSの症状の出方が決まるのではないか?」と不安を抱いている女性も多いのではないでしょうか。

女性ホルモンは、急激なダイエットやストレス、タバコなどが原因で減ってしまうことがあり、生理不順や女性特有の体調不良を引き起こすことがあります。
このように、生活習慣によって女性ホルモンの分泌量が不安定になることがありますが、通常の場合は常に一定の範囲で保たれているため、元々の女性ホルモンの多さや少なさによってPMSが強く出るといったことはありません。
女性の体をつくる成分として大切なものですから、あまり気にしすぎず、女性ホルモンを整えるために、安定した生活習慣を送っていきましょう。
女性ホルモンを整えてPMSとうまく付き合う
女性ホルモンの元々の量とPMSの関係は薄いといっても、バランスが崩れるとイライラなどの症状がでて、日常生活にも影響が出やすくなります。
そういったことを考慮して、PMSを軽減するためにできることがいくつかあります。

食生活や運動の見直しをする
現在の自分の食生活や運動がどの程度できているかを、一度紙に書きだしてみてください。
書きだして見ると、自分の食生活のバランスが悪さや運動不足など、自分の身体づくりに足りない点が見えてくると思います。
食生活の見直しや運動不足の解消を行うことによって、PMSの症状が軽減されることも多くあります。
PMSに悩んでいるならば、まずはライフスタイルの見直しを実行してみることをおすすめします。
彼氏や家族などの身近な人に話す
PMSは他の人から見て気づいてもらえることが少なく、体調不良の本人からすれば、何気ないことでもきついことが続きます。
意味もなくイライラしたり落ち込んだりしているあなたを、何も知らない人が見て、あなた自身の生活を誤解されてしまうこともあります。
とはいっても、自分自身の努力で無理やりPMSを抑えようとするのは体にもよくありません。
ですから、自分の身近な人、彼氏や家族には自分はPMSだということを伝えてみてください。
PMSと伝えることで、身近な人に自分の言動の不可解な点を理解してもらったり、誤解を受けることのストレスも減らすことができますよ。
できるだけストレスをためないことが大切
自分でコントロールすることが難しいPMSではありますが、食生活や運動不足などの身体の問題、対人関係や心配事などのストレスがあると、PMS症状は強くなってしまいます。
自分のライフスタイルを思い返してみて、あてはまる部分があれば、ひとつずつ解決することでPMSの軽減へとつながるかもしれません。
身体にとっても心にとっても、できるだけストレスをためないことがPMSを改善するポイント。焦らず慌てず自分自身を見つめ直して、ストレスをためない心と体をつくることが大切です。