PMSと妊娠の初期症状が、実は似ている?その理由とは。

PMSと妊娠

妊娠を望んでいる女性にとって、排卵から生理予定日までの期間は、妊娠しているのかどうか気になるものですね。
特に、妊娠していてもまだ妊娠検査薬が反応しない時期は、「これはPMS?」「それとも妊娠の兆候?」とドキドキしてしまう人も多いと思います。

妊娠初期の症状は腹痛や腰痛などをはじめ、人によって症状のあらわれ方も違い、PMSや風邪の症状とも似ているため、自分で正確に判断するのは難しいものです。

 

どうして症状が似ているの?

なぜ、PMSと妊娠兆候は似ているか。

それは妊娠の場合も生理前の場合も、分泌される女性ホルモンが関係しているからです。

PMSは、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で発症すると考えられています。

排卵後にはエストロゲンが減少し、反対にプロゲステロンは増加します。これがPMSの原因ではないかと言われます。

また、プロゲステロンは妊娠しなければ2週間程で減少しますが、妊娠が成立すると、妊娠を継続するためにプロゲステロンは分泌され続けます。この状態が、PMSと似ているんですね。

 

PMSと妊娠初期症状の違いは基礎体温が大きなポイント

PMSと妊娠の兆候の違いとして一番わかりやすいのは、基礎体温の変化です。

普段、基礎体温は、生理が始まってから排卵までは低温期が続き、排卵日から次の生理が始まるまで高温期が続きます。
そして、排卵が起こると、プロゲステロンの影響で高温期になります。
約二週間ほどでプロゲステロンは減少し、低温期に戻って、生理が始まります。

 妊娠した場合は、妊娠を継続させるために、プロゲステロンが分泌され続けるため、低温期にならず高温期が続きます。
高温期が二週間以上続いたり、いつもの基礎体温と比べて、0.5から1.0℃上がるなどの変化があると、妊娠している可能性が高くなります。

 基礎体温がわかれば傾向もわかりやすくなる

基礎体温を測ることで、妊娠の兆候に気づきやすくなり、自分のPMSの傾向を知ることもできます
基礎体温を測ることは、自分の体と向き合うための貴重な情報。

産婦人科にかかるときに持参すれば、医師も診察しやすくなりますので、基礎体温を日頃からつけることをぜひおすすめします。

 

妊娠初期症状とPMS症状の違い

妊娠の兆候にはおもに以下のようなものが挙げられます。
PMSとよく似た症状がいくつもみられますね。
PMSと妊娠初期で、同じメカニズムで起きる症状もあり、また妊娠初期に特有の症状もあります。

 胸の張り、乳首が敏感になって痛む

生理前も、妊娠初期もプロゲステロンの分泌が増えて乳腺が発達することにより、症状が引き起こされます。

 強い眠気

生理が来ればプロゲステロンの分泌は減少し、眠気は収まることが多いですが、妊娠すると生理予定日を過ぎても眠気が続きます

 便秘

妊娠初期も生理前もプロゲステロンの分泌量が増えることで代謝が下がり、腸の働きが鈍くなって便秘になりやすくなります。

 下痢

受精卵が着床して妊娠が成立すると、体内のホルモンバランスが急激に変化し、自律神経の働きが乱れ、下痢をしやすくなります

一方生理前は、プロゲステロンの作用で子宮の収縮をおさえられ、それに連動して、腸の動きが鈍り便秘になりやすいのですが、生理が始まるころにはプロゲステロンの分泌は減ります。
そして今度は、子宮の収縮を促すプロスタグランジンが分泌され、子宮の収縮とともに腸の収縮も大きくなり便秘は解消しますが、下痢が起こりやすくなります。

 おりものの変化

おりものは女性ホルモンの影響を受け、生理周期によって量や色が変化します。
一般的に生理直後は、おりものの量は少なく、排卵期に近づくにつれて量が増え、排卵期を過ぎると次第におりものの量は減っていきます。

反対に、妊娠するとホルモンの分泌量が増えることから、おりものの量は増えやすくなります。

 頭痛

受精卵が着床し妊娠が成立し、プロゲステロンが多量に分泌されることによって頭痛が起こります
PMSの時期には、排卵後エストロゲンの分泌が低下する影響で、頭痛が起こりやすくなるといわれています。

 腹痛

妊娠初期は、胎児を育てるために子宮が大きくなろうとすることで腹痛が起こります

生理前の腹痛はプロスタグランジンというホルモンが原因で起こります。下腹部がチクチクしたり、引っ張られるような痛みがあったりします。
プロスタグランジンが多量に分泌されることで子宮を収縮させ、経血を子宮の外に出す手助けをしてくれます。

 腰痛

生理前、妊娠初期どちらも、リラキシンというホルモンの影響で、腰への負担が増えることから腰痛になります。

妊娠したときは、リラキシンの作用で骨盤の関節が緩み、出産に備えます。 生理予定日ころから腰全体がじんわり痛んだり、骨盤付近が激しく痛む人もいます。

生理前に起こる腰痛は、背中から腰にかけて子宮の裏側に鈍く痛むことが多く、排卵直後から生理二日前くらいまで痛みが続くことが多いです。

 

以下の症状は、PMSの症状とは少し異なり、妊娠したときの症状として特徴的なものです。
これらの症状もあらわれるかどうかは個人差がありますが、妊娠か?PMSか?と比べる参考になるかもしれません。

 吐き気などのつわり

プロゲステロンの分泌により脳の中枢神経を刺激するため、吐き気が起こります。
早ければ妊娠4週目頃からつわりによる吐き気を感じる人もいます。また匂いに過敏になったり、食事の好みが変わったりします。

 風邪のようなだるさや熱っぽさ

基礎体温の高い状態が続くことから、熱っぽい感覚や、体のだるさを感じます。

 頻尿

妊娠すると体内の水分が増加し、腎臓の機能が高まることから、頻尿になります。

 着床痛・着床出血

着床痛は、受精卵が子宮に着床したときに起こります。

生理予定日一週間前から生理予定日の間に起こりやすく、受精卵が子宮内膜に着床する際に、子宮内膜に小さな傷がつき、出血するのが着床出血です。
ただし、着床痛、着床出血ともに全く起こらない人もいます。

 

妊娠の兆候と検査ができる時期について

妊娠の兆候に気づくためには、基礎体温を測ったり、生理前や生理中のちょっとした体調の変化をメモしたりして、日頃から自分のからだの様子をしっかり把握しておくことが大切です。

妊娠検査薬が反応するのは、受精卵が着床したあとに分泌が増加するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を検知するためで、検査ができるのは早くても生理予定日の妊娠4週からです。

 

妊娠の兆候について、様々な体験談を知人に聞いたり、インターネット上で見聞きすることも多いかと思います。

その影響もあり、生理予定日の前のさまざまな症状について「もしかして、妊娠しているのかな?」と神経質になってしまうことも。

「妊娠検査薬が使える時期まで待てない!」
「一刻も早く妊娠しているかどうか知りたい!」

そう思う人も多いかも知れませんが、妊娠した場合の症状には個人差があり、妊娠の兆候は人によって千差万別ありますので、妊娠検査薬で検査できる時期までは、過度に神経質にならずにゆったりとした気持ちで待ちましょう。

 

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